秋サケの不漁でイクラの価格が高騰する中、北海道標津町ではふ化事業のために飼育されていたメスのサケ200匹から300匹ほどが、卵である筋子だけを取り出された状態で捨てられているのが見つかりました。警察は盗みの疑いで捜査しています。
20日の朝、北海道標津町川北にある「根室管内さけ・ます増殖事業協会」のふ化場で、生けすの周辺に大量のサケの死骸が捨てられているのを、出勤した職員が見つけました。
ふ化場によりますと、死んでいたのは人工ふ化させるために飼育されていたメスのサケ200匹から300匹ほどで、いずれも刃物のようなもので腹を割かれて、卵である筋子だけが取り出されていました。
生けすは屋外に置かれていて、周りにフェンスなどはなく誰でも出入りできますが、19日夕方までは異常がなかったことを職員が確認しているということです。
ふ化場の下佳史副場長は「ふ化事業のために育てていたので悔しい。犯人が早く捕まってほしい」と話しています。
サケの筋子からできるイクラは、秋サケの記録的な不漁に伴い価格が高騰していて、警察は盗みの疑いで捜査しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161121/k10010777301000.html