農林水産省は、来月の野菜の卸売価格について、日照不足の影響で高値が続く「はくさい」などの葉物類は平年並みに戻る一方、台風の影響が残る「にんじん」や「じゃがいも」は高値が続くという見通しを発表しました。
野菜の卸売価格は、ことし8月以降の台風の被害や、全国的な日照不足による生育の遅れなどで、値上がり傾向が続いています。
東京都中央卸売市場では、今月25日時点で「はくさい」が平年の2.9倍、「にんじん」が2.6倍、「キャベツ」が2.4倍になるなど、主な14品目の野菜のうち13品目で高値の水準となっています。
農林水産省が28日発表した来月の野菜価格の見通しによりますと、葉物類は、一時平年の3倍の高値となっていた「レタス」や、2倍を超えていた「ほうれんそう」の供給量が回復したほか、「はくさい」や「キャベツ」の価格も落ち着いて、いずれも平年並みの価格水準に戻るとしています。
一方で、台風の影響が残る北海道や千葉県が産地の「にんじん」や「じゃがいも」は来月いっぱい、「だいこん」は来月の前半まで高値が続く見通しだとしています。このほか、「トマト」は来月いっぱい、「ねぎ」と「ピーマン」も来月前半まで高値が続くということです。
農林水産省は「台風の影響が大きいにんじんとじゃがいもは、ことしいっぱい高値が続きそうだ」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161028/k10010747961000.html