三菱重工業は、設計のやり直しや火災による納期遅れで巨額の損失が発生した大型客船事業から撤退する方針を明らかにしました。
三菱重工の造船事業は、中国や韓国の造船会社との競争で業績が低迷しているうえ、海外から受注した大型客船の建造が設計のやり直しや火災の発生で納期が遅れ、これまでに2400億円を超える損失を計上しています。
三菱重工は18日に記者会見を開き、長崎造船所で手がけている大型客船の建造について「事業構造や環境に大きな変化がないかぎりは取りやめる」として事業から撤退することを明らかにしました。そのうえで、今後は中型のクルーズフェリーやLNG=液化天然ガスの運搬船の建造に集中するとしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161018/k10010733981000.html