フィリピンのドゥテルテ大統領は2日までに、米国との間で続けている合同軍事演習について10月4日から始まる次回が最後になるとの考えを示した。
訪問先のベトナム・ハノイで開いたフィリピン人との会合で述べた。大統領は新たな同盟関係の拡大を図るとも指摘。「中国を訪問する。ロシアも訪れるだろう」とし、対米関係については「同盟を維持するが、他国との新たな同盟関係も築く方針をこの場から知らせる」と主張した。
ドゥテルテ氏は今年6月の大統領就任後、米国離れを進める姿勢を強めている。国内で続ける殺害も辞さない強権的な麻薬犯罪対策に対しオバマ大統領が批判を浴びせたことへの反発が一因ともされる。
米比合同軍事演習を打ち切るとする今回の発言について、米国務省のカービー報道官はその旨の公式な連絡は届いていないと指摘。軍事演習の問題については米国防総省に委ねているとも述べた。
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http://www.cnn.co.jp/world/35089875.html