5年前に誕生したばかりの世界で最も新しい国家に、崩壊の危機が迫っている。
南スーダンの政府軍と反政府勢力の紛争が混迷を極める中、今年7月には米国人を含む複数の援助関係者が政府軍兵士にレイプされる事件が発生。また米外交団も襲撃を受け、米政府系の援助隊の拠点でも略奪行為も行われた。これら事案は全て、わずか一週間の間に起きた出来事だ。
同国の混乱は今に始まったことではない。しかし7月に発生した一連の事件に加え、南スーダンは経済的にも破滅に近づいている。海外からの投資は干上がり、ピーク時は1日50万バレルあった原油生産量も今では13万バレルにとどまる。インフレ率は700%に近づいており、政府軍の兵士にはもう数カ月にもわたって給料が支払われていない状況が続く。先週末には南スーダンにおける難民人口が100万人を突破している。
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http://jp.wsj.com/articles/SB10616159211553144711104582330774030133332