(CNN) 米空軍は16日までに、約120億ドル(約1兆2240億円)を投じ、1980年代に本格導入されたF15型機戦闘機の大幅な機体改造計画を実施していることを明らかにした。
改造は2024年から30年の間に終了する見通し。同機の実戦配備を2040年まで引き延ばすことになる。
今回の改新は、F15を第5世代の最新鋭戦闘機F22と全面的に交代させる当初の計画がF22の製造中止を受けて頓挫(とんざ)したことを受けている。米国防総省は計749機のF22発注を予定していたが、2009年の生産中断の決定で引き取ったのは188機のみとなっていた。
F15の主要開発元で製造を担う米ボーイング社によると、同機は米軍の戦闘機史上、最も成功した制空戦闘機とされる。従事した空中戦では無敗を誇り、勝利を100回以上収めているという。
米軍は過去数十年間、制空権を支配する技術的な優位性を保持してきたが、ロシアや中国の追い上げは急となっている。F22の導入に大きな狂いが生じたことで、実戦能力に秀でているF15の大幅改造に踏み切ることになった。
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