アメリカの同時多発テロ事件から15年となった11日、ニューヨークの追悼式典に出席していた民主党のクリントン候補が、突然、体調不良を訴えて退席する一幕があり、共和党のトランプ候補が、今後、攻撃材料とする可能性もあると見られます。
同時多発テロ事件から15年にあたる11日、崩壊した世界貿易センタービルの跡地で開かれた追悼式典には、ニューヨークが地元の民主党のクリントン候補と、共和党のトランプ候補がそれぞれ出席しましたが、クリントン氏は式典の途中で突然、退席しました。
現場で撮影された映像では、会場をあとにしたクリントン氏が、周囲のスタッフに支えられて車に乗り込む際、ふらつく様子が映されています。
クリントン氏の陣営は声明で、クリントン氏が暑さで体調不良を訴えたとしていて、娘のチェルシーさんの自宅で休んだあと回復したということです。クリントン氏はその後、報道陣の前に姿を現し、「気分はとてもいいわ」と笑顔で手を振って応えていました。
このあとクリントン氏を診察した医師が声明を発表し、「クリントン氏は先週の9日に、肺炎と診断されていた」と明らかにしたうえで「式典では暑さによる体調不良で脱水症状を起こしたが、現在は順調に回復している」としています。
クリントン氏は国務長官を務めていた4年前に、頭部に血栓が見つかって入院するなど、かねてから健康不安説もくすぶっており、トランプ氏が、今後、攻撃材料とする可能性もあると見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160912/k10010681611000.html