1日、群馬県長野原町で釣りをしていた男性がクマに襲われましたが、男性は空手の有段者で、反撃したところクマは逃げたということです。男性は頭などに軽いけがをしたということで、警察が周辺をパトロールして警戒を続けています。
警察などによりますと、1日午後2時前、長野原町応桑を流れる川で、近くに住む青木篤さん(63)が渓流釣りをしていたところ、クマが現れ、目があった直後に青木さんに襲いかかりました。
クマは立ったときの大きさが1メートル90センチほどあったということですが、青木さんは空手の有段者で、クマの目を狙って反撃したところ、山に逃げたということです。
青木さんは頭などをかまれたり、顔を引っかかれたりしましたが、けがの程度は軽いということです。
青木さんは「目の前で音がしたと思ったら、急にクマが仁王立ちしたので、考える時間もなく必死に戦いました。やるかやられるかしかないと思いました。命が助かってよかったです」と話していました。
現場からおよそ2キロ離れたところには中学校もあり、警察が周辺をパトロールして警戒を続けています。
警察は、山に入るときはクマに遭遇しないよう、鈴やラジオなど音の出るものを携帯するとともに、クマを見かけたときは速やかにに立ち去るよう注意を呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160902/k10010666151000.html