トルコで開かれているユネスコの世界遺産委員会で、フランス人の建築家、ル・コルビュジエが設計した東京・上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録されることが決まりました。
東京・上野にある国立西洋美術館は「近代建築の巨匠」と呼ばれたフランス人の建築家、ル・コルビュジエが設計した日本で唯一の建物です。
日本やフランスなど7か国は、コルビュジエが20世紀の世界中の建築や都市計画に大きな影響を与えたとして、国立西洋美術館を含む合わせて17の建築作品を世界文化遺産に共同で推薦しました。
トルコのイスタンブールで開かれているユネスコの世界遺産委員会は、軍の一部が起こそうとしたクーデターの試みにより審査が中断されましたが、17日再開され、国立西洋美術館の世界文化遺産への登録を決めました。
登録の理由について世界遺産委員会は「人類の創造的才能を表す傑作であり、20世紀における世界中の建築に大きな影響を与えた」としています。
国立西洋美術館は世界文化遺産への登録をこれまで2度にわたって見送られていて、今回が3度目の審査となっていました。
日本の世界遺産は国立西洋美術館の登録で合わせて20件となります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160717/k10010599271000.html