ソニー(6758.T)は29日に開催した経営方針説明会で、ロボット開発に着手していることを明らかにした。これまでも基礎研究は続けてきたが、事業化に向け舵を切る。2006年に撤退した犬型ロボット「AIBO(アイボ)」以来の再参入となる。
平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)は「開発しているもののひとつには、お客様と心のつながりを持ち、育てる喜び、愛情の対象となり得るようなロボットもある」と語った。
4月にロボットの事業化に向けた組織を立ち上げた。将来的には人工知能(AI)を含め、製造工程や物流への利用など広範な領域での事業展開を検討する。
具体的な投入時期については「商品企画やそれをサポートする通信インフラ、ビジネスモデルなどをまだ議論している段階だ」(平井社長)と述べるにとどめた。
AIやロボットなど注力事業の開発スピードを上げるために、外部の研究者やベンチャー企業などとの協業も推進。その一環として、投資額100億円規模の「ソニーイノベーションファンド」を7月に設立する。
http://jp.reuters.com/article/sony-idJPKCN0ZF02W