先月、地中海に墜落したエジプト航空の旅客機について、エジプトの航空事故調査委員会は操縦室内の音声を録音したボイスレコーダーを海中から回収したと発表し、墜落原因の究明につながることが期待されます。
先月１９日、フランスのパリからカイロに向かっていたエジプト航空の旅客機が地中海に墜落し、乗客乗員合わせて６６人全員が死亡したとみられています。墜落の直前に操縦室の近くで煙が検知されていたことが分かっていますが、墜落の原因が爆発物によるものか技術的なトラブルによるものかは特定されていません。
地中海で捜索活動が行われていますが、エジプトの航空事故調査委員会は１６日、操縦室内の音声を録音したボイスレコーダーを海中から回収したと発表しました。ボイスレコーダーは一部が破損していたものの、音声を記録しているメモリーの部分は取り出すことができ、専門家による解析で墜落原因の究明につながることが期待されます。
一方、飛行状況を記録したフライトレコーダーはまだ見つかっておらず、あと１週間ほどたつと信号が発信されなくなるとみられることから、エジプトとフランスの当局が捜索を急いでいます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160617/k10010559401000.html