【ネタニヤ=上地洋実】イスラエル中部ネタニヤで7日、第2次世界大戦中にユダヤ人へ「命のビザ」を発給した日本の外交官、杉原千畝ちうね氏にちなんだ「スギハラ通り」の命名式が行われた。
杉原氏はリトアニアの日本領事代理だった1940年、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ系避難民に日本を通過するためのビザを発給し、約6000人の命を救った。ネタニヤには、この時に助けられたユダヤ人が多く移り住んでおり、今年が杉原氏の没後30年にあたることを記念して通りの建設が決まった。
式典には杉原氏の四男、伸生さん(67)も出席し、「大変名誉に感じている。亡くなった父もどこかで見守ってくれていると思う」とあいさつした。伸生さんは式典に先立ち、杉原氏から「命のビザ」を受け取った人々やその家族とも面会した。
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