三菱自動車工業が燃費を実際よりよく見せる不正を行っていた問題で、自動車メーカーのスズキも燃費のデータの測定を国が定める方法とは異なる形で行っていたことが分かりました。スズキは国土交通省に報告するとともに18日夕方、鈴木修会長が記者会見して経緯を説明することにしています。
三菱自動車の燃費不正の問題を受けて、国土交通省はほかの自動車メーカー各社にも問題がなかったかどうか、18日までに調査と報告を求めていました。その結果、軽自動車の大手メーカーのスズキでも、国が定める方法とは異なる形でデータの測定を行っていたことが分かりました。
スズキは国土交通省に報告するとともに、鈴木修会長が夕方、記者会見を行い、経緯を説明することにしています。
関係者によりますと、スズキは、これまでの社内調査で平成22年ごろから国が定める方法とは異なる形でデータの測定を行っていましたが、正しい測定方法で算出した燃費とのかい離はほどんどなかったということです。
自動車の燃費測定を巡っては三菱自動車も燃費に影響を与えるタイヤと路面の摩擦などの走行抵抗のデータについて、平成3年からの25年間、国が定める方法に従わずに測定を続けていたことが明らかになっています。
スズキの広報担当者は「ご迷惑をおかけして申し訳ない。現時点で詳細なコメントはできないが、きょう午後、鈴木修会長が国土交通省に報告したあと、会社として対応したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160518/k10010525331000.html