北朝鮮の朝鮮労働党第7回大会は9日、平壌で4日目の討議を行い、平壌からの報道によると、最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が党委員長に就任した。委員長は第1書記に代わる党最高位のポストで、金正恩氏の偶像化をさらに進める狙いがある。
この日の党大会は、金正恩氏の党最高位への推戴(すいたい)や党規約の改定などについて討議されたとみられる。
一方、平壌で取材をしていた英BBC放送の記者が報道内容を理由に一時拘束され、9日、国外退去処分となった。
また同日の国営メディアは、党大会で8日、「自衛的な核武力のさらなる強化」などを盛り込んだ、党中央委員会の事業総括に関する決定書が採択されたと報じた。
採択された決定書は、金正恩氏が行った活動報告に基づくもの。平壌からの報道によると、金正恩氏を「決死擁護する」と団結をアピールし、北朝鮮を「『東方の核大国』として輝かせていく」と表明。核開発と経済建設を同時に行う「並進路線」を貫徹するため、「核兵器の小型化、多様化を高い水準で実現する」と強調した。
http://www.sankei.com/world/news/160509/wor1605090024-n1.html