英国の統一地方選は5日投票が行われ、ロンドン(London)の市長選では野党・労働党から出馬したサディク・カーン(Sadiq Khan)氏(45)が当選し、ムスリム(イスラム教徒)として初めて欧州連合(EU)加盟国首都の市長となった。
労働党のジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首はツイッター(Twitter)で、「おめでとう、サディク・カーン。ロンドンを皆にとって公正な都市にするため共に努力することが待ちきれない」と、カーン新市長に祝福のメッセージを送った。
バス運転手の父親と裁縫師の母親を持ち、ロンドンで生まれ育ったカーン氏は、与党・保守党候補で富豪のザック・ゴールドスミス(Zac Goldsmith)氏(41)を破った。
ゴールドスミス氏は、選挙運動時にカーン氏がイスラム過激派を支持していると発言し、自身が所属する保守党を含む多方面から批判を受けていた。
ロンドン南部トゥーティング(Tooting)地区から出馬したカーン新市長は、英国のEU脱退を主張するカリスマ政治家ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)現市長の後継者となる。ジョンソン市長は、デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相の有力後継者として名前が挙がっている。
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