オーストラリアの起業家クレイグ・ライト氏が2日、仮想通貨ビットコインを発明したのは自分だと公式に認めた。発明者の正体をめぐり長く憶測が飛び交ってきたが、昨年12月に名指しで報道されたライト氏が、ビットコインの基本概念は自分の発明だと明らかにし、その技術的な裏付けを公表。発明者の手元にあると認識されていたコインを使用してみせた。
ビットコイン利用者の主だった人たちや主要開発チームも、ライト氏が発明者だと確認した。
ライト氏は、BBC、英誌エコノミスト、米誌GQの3媒体に、自分が発明者だと明らかにした。
BBCの取材に対してライト氏は、ビットコイン開発初期に作った暗号キーを使ってデジタルメッセージに署名。暗号キーは「発明者、サトシ・ナカモト」が作ったとされてきたビットコインのブロックに不可分に結びついているものだ。
BBCに対して発明者しか知り得ない情報をもっていると実証してみせたクレイグ氏は、「最初のビットコイン取り引きとして(2009年)1月にハル・フィニーに10ビットコインを贈るのに、このブロックを使った」と説明した。
高名な暗号研究者ハル・フィニー氏は、ビットコイン完成に貢献したエンジニアのひとりだとライト氏は話した。
http://www.bbc.com/japanese/36184848