東京都は21日、猫とふれあいながら飲食できる猫カフェの運営会社「ねこのて」(東京都墨田区)に対し、動物愛護法に基づき、1か月間の業務停止を命じた。
繁殖の制限や病気の治療について、都の指導に従わなかった。都によると、猫カフェの業務停止は全国初。
発表によると、同社が墨田区内のビル2階で運営する店舗の利用者から「猫が多すぎる」といった指摘があり、都は昨年12月、立ち入り検査を実施。猫が同年6月の10匹から62匹まで増え、7割が病気にかかっていたため、改善命令などを出した。
同社は3月までに猫を10匹まで減らしたが、都は飼育環境が改善されないなどとして、業務停止に踏み切った。同区保健所も食品衛生法に基づいて指導を行い、現在、店で調理は行われていない。同店の責任者は「処分を受け止め、改善する」と話しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160421-OYT1T50091.html