【モスクワ=黒川信雄】ロシアのプーチン大統領は5日、テロ対策や組織犯罪対策を担う「国家親衛隊」を創設する大統領令に署名した。内務省部隊を基に構成される大統領直属の特殊部隊となる。
初代隊長には内務省第1次官のビクトル・ゾロトフ氏が任命された。ゾロトフ氏はプーチン氏が議長を務める安全保障会議のメンバーにも加えられた。
ペスコフ大統領報道官はまた、国家親衛隊が「違法なデモの鎮圧」にも動員される可能性があると指摘した。
ロシアでは9月に下院選が実施されるが、2011年の下院選では不正が横行したとして、直後にモスクワなどで大規模な抗議活動が発生した。
ペスコフ氏は親衛隊発足は選挙と無関係だと指摘しているが、治安維持を名目に、取り締まりが強化される可能性もありそうだ。
http://www.sankei.com/world/news/160406/wor1604060014-n1.html