国内で初めて脱皮が確認された深海生物のダイオウグソクムシが、三重県鳥羽市の鳥羽水族館で1日に死んだ。オスの「No.5」(体長30センチ)。メキシコ湾で捕獲され、2012年7月から飼育されていた。2月に後半分の殻を脱ぎ、前半分はそのままだった。
鳥羽水族館によると、ダイオウグソクムシなどダンゴムシの仲間は、先に脱皮した体の後半分が硬化した後で前半分を脱ぐ習性があるが、「No.5」の後半分はあまり硬くなっていなかった。飼育担当の学芸員(46)は「前半分の脱皮も確認されれば世界初だっただけに残念」と話した。
鳥羽水族館のダイオウグソクムシでは、5年以上絶食の末に14年2月に死んだ「No.1」が有名だが、「No.5」も12年12月から絶食し、数日前から脚の動きが鈍っていた。解剖したが死因は不明だ。
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