エジプト北部のアレクサンドリアから首都カイロに向かっていたエジプト航空の国内線の旅客機がハイジャックされ、地中海の島国キプロスの空港に着陸しました。エジプト航空によりますと、これまでに4人の外国人と複数の乗員を除いて、乗客は解放されたということです。
エジプト航空によりますと、日本時間の29日午後、乗客乗員81人を乗せてエジプト北部にある国内第2の都市アレクサンドリアから首都カイロに向かっていた国内線の旅客機、エジプト航空181便がハイジャックされ、日本時間の午後2時50分ごろ、地中海の島国キプロスのラルナカ空港に着陸したということです。
エジプト航空は公式のツイッターで、「パイロットは1人の乗客が爆発物を体にまいて、キプロスに着陸するよう要求していると連絡してきた」としています。そして、エジプト航空は日本時間の午後4時15分ごろ、「4人の外国人と複数の乗員を除いて、乗客は解放された」と発表しました。
エジプトの国営テレビは、ハイジャックしたのはエジプト人の男だと伝えています。
現地からの映像では、ハイジャックされた旅客機から乗客とみられる人たちが荷物を持ってタラップを降り、近くに横付けされたバスに乗り込んでいました。
キプロスの警察はNHKの取材に対し、「男はキプロスに住む女性にアラビア語で書かれた手紙を渡したがっている。現在、女性を空港に連れていき説得を試みている」と話しています。
AFP通信はキプロスの国営ラジオの情報として、男はキプロスへの亡命を求めていると伝えています。
カイロの日本大使館がエジプト航空に確認したところ、ハイジャックされた旅客機に日本国籍の乗客はいなかったということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160329/k10010460431000.html