【ブリュッセル時事】ベルギーの首都ブリュッセル空港で22日午前8時(日本時間同日午後4時)すぎ、2回にわたり大きな爆発音が聞こえた。ロイター通信によると、ベルギー公共放送RTBFは病院筋の話として、この爆発で約10人が死亡し約30人が負傷したと報じた。自爆テロだとしている。
ベルギー公共放送によると、ブリュッセルの欧州連合(EU)本部近くにある地下鉄マルベーク駅でも22日午前(日本時間同日午後)、爆発が起きた。ブリュッセルの地下鉄は全線で運行停止を決めた。
ベルギー政府は爆発を受け、テロ警戒レベルを最高の4に引き揚げた。
ロイター通信が英スカイニューズの報道として伝えたところでは、空港での爆発は出発ロビーにあるアメリカン航空のカウンター近くで起きた。空港は閉鎖され、利用者は避難。離着陸も中止された。空港に向かう鉄道も運行を中止した。
ベルギー紙ルソワールによると、何者かが出発ロビーでアラビア語で叫んだ後に発砲音がし、その後に2回の爆発が起きた。
RTBFの映像では、空港の建物からは煙が立ち上り、ガラスが割れるなどしている。現場近くに居合わせた人は、スカイニューズに「とても大きな音がして、建物が揺れるのが分かった」などと語った。
ブリュッセルでは18日、パリ同時テロ実行犯グループのサラ・アブデスラム容疑者が逮捕された。レインデルス副首相兼外相や捜査関係者らは、新たなテロ攻撃の可能性があるとして警戒を呼び掛けていた。(
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2016032200634