【デモイン(米アイオワ州)=尾関航也、今井隆】米大統領選の民主、共和両党指名候補争いをめぐるアイオワ州の党員集会が1日夜(日本時間2日午前)から始まった。
共和党の初戦を制したのは、保守派のテッド・クルーズ上院議員(45)。民主党は、バーニー・サンダース上院議員(74)の激しい追い上げを受ける中、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)が僅差でリードする、まれに見る激戦となっている。
共和党は開票率91%で、クルーズ氏が28%、24%の不動産王ドナルド・トランプ氏(69)を上回っている。主流派のマルコ・ルビオ上院議員(44)も23%と健闘した。
事前の世論調査などで1位だったトランプ氏は勝利を逃し、3位のルビオ氏にも激しく追い上げられる展開となった。全米の支持率で独走しているトランプ氏が伸び悩んだことで、同党指名候補争いは先行きが不透明になってきた。
クルーズ氏は、各候補の中で最も多く同州での遊説をこなすなど、選挙運動を集中。ボランティア1万2000人を動員して徹底的な組織選挙を展開し、トランプ氏有利との直前の情勢調査をひっくり返した。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160202-OYT1T50087.html
民主党は開票率91%で、クリントン氏が49・8%、サンダース氏49・6%。クリントン氏が小差でリードしている。