胎児への影響も指摘され、中南米を中心に感染が急速に拡大しているジカ熱について、WHO=世界保健機関は、感染がほかの地域にも広がるおそれがあるとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
蚊が媒介する感染症、ジカ熱の患者が中南米を中心に急速に広がっていることを受けて、WHOは、日本時間の1日夜から、各国の専門家を電話でつないで緊急の委員会を開き、対応を協議しました。
その結果についてWHOのチャン事務局長が日本時間の2日未明、スイスのジュネーブにある本部で記者会見し、感染がほかの地域にも広がるおそれがあるとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
WHOによりますと、ジカ熱は、去年5月にブラジルで感染が確認されてからこれまでに中南米を中心に25の国と地域に広がり、感染者は、今後400万人に上るおそれがあるとしています。
http://nhk.jp/N4NV4MOL