ペットとして飼われている犬と猫の数は、犬がこの5年間減少傾向にある一方、猫は増えていることが、ペットフード協会の調査で分かりました。専門家は、高齢化や単身世帯が増える現代人のライフスタイルを反映し、飼いやすい猫を選ぶ人が増えていると指摘しています。
この調査は、ペットフード協会が全国の20代から60代の5万人余りを対象にペットの飼育状況を尋ね、国内で飼育されている犬と猫の数を推計でまとめたものです。
それによりますと、去年秋の時点でペットとして飼われている犬の数は991万7000匹、猫は987万4000匹でした。
この5年間で見てみますと、犬は毎年減り続け、率にして16%減少したのに対し、猫は増加傾向にあり、5年前の平成23年に比べ3%ほど増えていていることが分かりました。
これについて、人の暮らしとペットとの関係を研究している東京農業大学の太田光明教授は「高齢化や少子化、それに共働きや単身世帯の増加など現代人のライフスタイルが反映し、散歩など家族で世話をすることも多い犬より、手間のかからない猫を選ぶ人が増えている」と指摘し、「夫婦の共働きが進む欧米諸国はすでに犬より猫の数が多く、日本も同じ傾向にある」としています。
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