無人島丸ごと貸し切れます-。神奈川県横須賀市は東京湾に浮かぶ無人島「猿島」を、冬季の十二~二月に貸し出す事業を始めた。関係者はオフシーズンの集客につながればと期待している。
猿島は夏場、海水浴やバーベキューの客でにぎわいを見せるが、十二月から二月は閑散期で、この間は島に渡る船も土・日・祝日のみの運航。平日は文字どおり無人となる。
そこに目を付けたのが、インターネットを介して空きスペースのレンタル事業を展開する「スペースマーケット」(東京都新宿区)。「都心からわずか一時間半のアクセスで、非日常の空間を貸し切れるというのはキャッチーだと思った」と島の魅力を話すのは、同社の広報担当者。市に島の貸し切りを提案し、市も話に乗った。
同社ホームページで昨年十一月から猿島を紹介しているが、利用実績はまだない。担当者によると、「吉本興業から若手芸人とファンの交流ライブができないか相談があった」という。このほか、社員研修や雑貨を扱う会社が顧客を集めて行う交流会の問い合わせなどが来ているという。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201601/CK2016012602000174.html?ref=rank