11日午後8時35分頃、長崎市香焼こうやぎ町の三菱重工業長崎造船所香焼工場で建造中の大型客船「アイーダ・プリマ」(約12万5000総トン)から出火し、7階部分の約15平方メートルを焼いた。
出火当時、船内には作業員ら約400人がいたが、避難して無事だった。
長崎県警などによると、船内で煙が出てスプリンクラーが作動していると警備員が119番した。右舷側の天井の電気配線付近が焼失していたという。県警と市消防局は12日午前、合同で現場の実況見分を始めた。
同社によると、この客船は、2011年に米クルーズ大手「カーニバル社」から受注したクルーズ船2隻のうちの1隻で、定員は約3300人。内装の仕上がりなどが要求水準に至らずに納期が3回延期され、人件費などがかさんで三菱側が巨額の損失を出している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160112-OYT1T50014.html?from=tw