気象庁によりますと、6日午前10時半ごろ北朝鮮北東部で地震の波形とは異なる振動が観測されました。マグニチュードに換算すると5.1と推定され、深さはごく浅いことから、気象庁は「核実験の可能性もある」とみて詳しい分析を行っています。
気象庁によりますと、日本時間の午前10時29分、北朝鮮北東部の北緯41度6分、東経129度2分付近で通常の地震の波形とは異なる振動が観測されました。深さはごく浅く、規模はマグニチュードに換算すると5.1と推定されるということです。通常の地震の波形とは異なることから、気象庁は「核実験の可能性もある」とみて波形の詳しい分析を行っています。
今回揺れが観測された場所の付近には北朝鮮の核実験場があります。3年前(2013年)と7年前、それに10年前に北朝鮮が地下核実験を行った際には、今回と近い場所で地震の規模に換算してマグニチュード5前後の振動が観測されました。
気象庁によりますと地震の場合、地震計に記録される波形は小刻みな揺れから始まり、次第に振幅が大きくなりますが、地下核実験による振動の場合は最初から振幅の大きな波形となります。今回記録された波形も、地震とは異なる特異な振動を示しているということで気象庁は、データの確認を進めています。
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