イラクの首都バグダッドに日本式初等教育を実践する私立の小学校が設立され、日本大使館で26日、開校式が行われた。ホームルームや掃除、給食を取り入れ、道徳心や集団意識の育成を目指す。
日本の初等教育に感銘を受けた日本研究者のイラク人が「日本の道徳心こそがイラクの人材育成に必要だ」と実業家らに寄付を募り、設立した。将来的に中学校も開校する方針だ。
校名は、価値や道徳を意味するアラビア語にちなみ「アルキヤム小学校」。11月にすでに開校し、1年生と2年生計約230人が学んでいる。2年生からは日本語も学習するカリキュラムで、日本に留学経験のあるイラク人教師らが日本語を教える。
岩井文男駐イラク大使は「とても光栄で、子どもたちに日本に来てほしい」とあいさつ。ラヒ・ミズヒル校長は「私たちの目標は日本だ」と抱負を述べた。
http://www.sankei.com/life/news/151227/lif1512270010-n1.html