カトリック教会の最高の位で、敬けんな信仰を貫き、教えを完全に実行したとされる人に当たる「聖人」に、インドを中心に貧困や飢餓に苦しむ人たちの支援活動に当たり、ノーベル平和賞も受賞した、マザー・テレサが加えられることになりました。
ローマ法王庁は17日、脳に腫瘍があったブラジル人の男性の家族がマザー・テレサに祈り男性が治癒したことを「奇跡」と認めたと発表し、これによりマザー・テレサが「聖人」に加えられることになりました。
聖人はカトリック教会の最高の位で、敬けんな信仰を貫き、教えを完全に実行したとされる人に当たり、日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルも加えられています。
聖人に加えられるには、通常、死後、2つの奇跡を起こしたことが認められる必要があるとされています。
マザー・テレサはカトリック教会の修道女で、18歳で修道院に入ったあと、派遣されたインドを中心に貧困や飢餓に苦しむ人たちの支援活動に当たり、1979年にはノーベル平和賞を受賞しました。
1997年に87歳で亡くなったあと、インド人の女性の腫瘍がマザー・テレサへの祈りで治癒したことが1つ目の「奇跡」と認められ、2003年に聖人に次ぐ位の「福者」に加えられていました。
欧米メディアは、マザー・テレサを聖人に加える式典が来年9月初旬に行われるだろうと伝えています。
http://nhk.jp/N4Ml4L94