7日のニューヨーク商業取引所では、原油価格が急落した。国際的指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は一時、1バレル=37ドル台半ばまで下落し、約6年10カ月ぶりの安値水準をつけた。終値は前週末比2・32ドル安い1バレル=37・65ドルだった。
中東など産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)は先週開かれた総会で、原油の減産を見送ることを決定。これを受け、世界で原油の供給がさらにだぶつくのではないかとの見方が広がり、原油先物に売り注文が拡大した。
最近の外国為替市場は、米景気が回復するという期待から多くの通貨に対してドル高が進行。ドル建てで取引される原油の割高感につながり、売りが加速する要因になった。
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