「肌がきれいになる」などと根拠のない効能をうたって未承認薬を販売したとして、警視庁生活環境課は2日、東京都中央区京橋3の販売業「ディーセントワーク」元社長、吉沢三代子容疑者(70)=港区六本木1=や従業員ら計3人を医薬品医療機器法(旧薬事法)違反容疑で逮捕したと発表した。
この未承認薬は、コーヒーの成分が含まれる液体を腸内へ注入する「コーヒー浣腸(かんちょう)」に使われるもので、女性らの間で話題となっていたという。
逮捕容疑は昨年8~10月、厚生労働省の承認を受けずに「カフェコロン」という缶入り液体や腸内洗浄キットのセットを、肌質改善や解毒効果があるかのようにインターネットなどで宣伝し、福岡県内の女性ら計5人に計4万7520円で販売したなどとしている。吉沢容疑者は容疑を認め、従業員2人は「飲料水として販売していただけ」などと否認しているという。
同課によると、カフェコロンはコーヒー豆や重曹、天然塩を原材料とし、腸内洗浄用のキットとともに1セット9504円でネットなどで販売していたという。2001年ごろから販売を始め、確認できている10~14年に約16億円を売り上げていたとみられる。
http://mainichi.jp/select/news/20151202k0000e040217000c.html