「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などで知られる妖怪漫画の第一人者で文化功労者の水木しげる(みずき・しげる、本名・武良茂=むら・しげる)さんが30日午前7時ごろ、心不全のため亡くなった。93歳だった。
鳥取県境港市出身。武蔵野美術学校(現武蔵野美術大)中退。太平洋戦争に召集され、ラバウル戦線で左腕をなくす。復員後、魚の行商、傷病兵として街頭募金に立つなど職を転々とする。紙芝居作者を経て1957年、貸本漫画「ロケットマン」でデビューするが生活は苦しかった。この頃「ゲゲゲの鬼太郎」の先行作「墓場鬼太郎」など後の代表作の原形となる作品が描かれる。
貸本の時代が終わりを迎える中、漫画雑誌「ガロ」で執筆。65年「別冊少年マガジン」に掲載された「テレビくん」で講談社児童まんが賞を受賞。「週刊少年マガジン」で「墓場鬼太郎」(アニメ化に伴い「ゲゲゲの鬼太郎」にタイトル変更)を連載し、一躍人気漫画家に。妖怪退治をする正義の味方鬼太郎は妖怪ブームを巻き起こし、その後も何度かアニメ化される。
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http://mainichi.jp/select/news/20151130k0000e040198000c.html