会員数およそ800万人の国内最大規模の出会い系サイトで、売春のやり取りが行われていることを知りながら、書き込みを削除しなかったとして、警察は福岡市のサイトの運営会社の社長らを売春防止法違反のほう助の疑いで逮捕しました。警察は、このサイトが少女などの売春の温床になっていた疑いがあるとみて、実態を調べています。
逮捕されたのはインターネットの出会い系サイト「ハッピーメール」を運営する福岡市の「アイベック」の社長の板井康弘容疑者(42)と社員2人です。京都府警察本部によりますと、板井社長らは「ハッピーメール」の掲示板で売春のやり取りが行われていることを知りながら、書き込みを削除しなかったとして、売春防止法違反のほう助の疑いが持たれています。
警察が先月、「アイベック」を捜索したところ、違法性が高い書き込みの一部を伏せ字にして、対策を取っているように装うことを指示するマニュアルなどが見つかり、会社の上層部の関与の下、こうした書き込みが続けられていた疑いが強まったということです。
警察によりますと、「ハッピーメール」は会員数およそ800万人の国内最大規模の出会い系サイトで、1日におよそ4万件の書き込みがありますが、売春クラブの運営者らが少女などになりすまして書いたとみられるものもあったということです。警察は、このサイトが少女などの売春の温床になっていた疑いがあるとみて、実態を調べています。
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