【カイロ秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)のウェブ版英字機関誌「ダビク」最新号が18日、インターネット上で公開され、エジプト東部シナイ半島で10月末に起きたロシア機墜落で使用したと主張する簡易爆弾の写真を掲載した。写真には、市販の炭酸飲料の缶や長さ数センチの起爆装置らしきものが写っている。墜落機の乗客のパスポートの画像も掲載されていた。信ぴょう性は明らかではない。
ISはダビクで「シナイ半島南部シャルムエルシェイクの国際空港で警備体制をすり抜ける方法を見つけ、爆弾を機内に持ち込んだ」と主張。当初は米軍主導の有志国連合への参加国を狙う予定だったが、ロシアが9月下旬にシリアで対IS空爆を始めたのを受けて「標的をロシアに変更した」と主張した。
墜落機には乗員乗客224人が搭乗。10月31日早朝にシャルムエルシェイクを出発し、ロシアに向かったが、離陸から約23分後に交信が途絶え、墜落した。シナイ半島のIS分派が墜落当時に犯行への関与を主張していた。
http://mainichi.jp/select/news/20151119k0000m030140000c.html
http://mainichi.jp/graph/2015/11/19/20151119k0000m030140000c/image/001.jpg