株価を不正につり上げたとして、東京地検特捜部は17日、金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で、大手仕手集団「誠備グループ」元代表、加藤●(=日の下に高)(あきら)容疑者(74)=東京都港区=ら3人を逮捕した。加藤容疑者は保有株を高値で売り抜けるなどして約60億円もの売却益を得たとされ、特捜部はかつての仕手集団の影響力を背景に株価を不正に動かしていたとみて全容解明を進める。
ほかに逮捕されたのは、加藤容疑者の長男で大学教員の恭(たかし)(36)=大阪府豊中市=と、妻で無職の幸子(ゆきこ)(74)=東京都港区=の両容疑者。
逮捕容疑は、平成24年2月~3月、当時大証1部に上場していた化学メーカー「新日本理化」株について、証券会社7社を通じ、取引開始前に大量の買い注文を入れて、開始時に同株を買い付けるなどの手口により、株価を871円から1297円まで不正につり上げたとしている。
http://www.sankei.com/affairs/news/151117/afr1511170023-n1.html