主要20か国の首脳らが出席するG20サミットが、日本時間の15日夜にトルコで開幕し、フランス・パリでの同時テロ事件を受けてテロや難民への対策が焦点になるとともに、先行きの不透明感が増す世界経済の成長を促す方策などについて議論されます。
G20サミットは日本時間の15日午後7時から、トルコ南部のリゾート地アンタルヤで2日間の日程が始まります。
パリで起きた同時テロ事件を受け、会場周辺に大勢の警察官が配置されるなど厳重な警備態勢が敷かれるなか、初日はテロや難民、気候変動、それに世界経済などが話し合われます。
今回のテロ事件では、過激派組織IS=イスラミックステートを名乗るグループが犯行声明を出し、フランスのオランド大統領が非常事態を宣言して急きょ出席を取りやめるなど、事件の衝撃が広がるなか、G20サミットは特にテロ対策の強化や難民への対応が大きな焦点となりました。
一方、世界経済は、中国の景気減速の影響が新興国に広がるリスクや、アメリカの利上げが近づくなかで世界の金融市場が混乱するリスクを抱え、IMF=国際通貨基金などの国際機関が世界全体のことしの成長率の予測を相次いで引き下げるなど、先行きの不透明感が増しています。今回のG20サミットでは、世界経済の成長を促すための方策についても首脳間で話し合い、各国が投資戦略を示し合うなど、協調して対処していく姿勢を打ち出すことにしています。
https://www.nhk.or.jp/news/html/20151115/k10010306811000.html