昨年4月に起きた韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、船長のイ・ジュンソク被告(70)に対する上告審の判決公判が12日、大法院(最高裁)であった。大法院は、乗客を救助せず脱出したのは殺人罪に当たるとして、無期懲役を言い渡した控訴審判決を支持。被告の上告を退け、控訴審判決が確定した。
事故では修学旅行中の高校生ら計304人が死亡または行方不明になり、乗客を置き去りにして逃げた船長ら乗組員の対応が厳しく批判された。大事故の責任者が殺人罪に問われるのは韓国でも異例。殺人罪の適用が争点となり、一審は適用せず、控訴審は殺人罪と認める判断をしていた。
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