【モスクワ時事】ロシアが放射性物質をまき散らす「ダーティー・ボム(汚い爆弾)」を極秘開発している疑惑が浮上した。プーチン大統領が9日に南部ソチで出席した会議で、出席者の手元にあった開発に関する資料を地元テレビが「誤って」放映。ペスコフ大統領報道官が11日に「機密情報がカメラに写ったのは事実だ」と認めた。
「汚い爆弾」は海中発射型とみられる。人体に長期的かつ甚大な健康被害を及ぼし得る「非人道兵器」であり、国際的な批判も高まりそうだ。
名称は、軍事海洋多目的システム「スタートゥス6」。放映された資料には「沿岸地域の敵国の経済的重要拠点を攻撃し、広範な放射能汚染地域をつくり出すことで敵国領土に確実かつ耐え難い損害を与える」と記されている。
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