エイベックス・ミュージック・パブリッシング(AMP)は、著作権管理事業者のイーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の株式を第三者割当増資の引き受けにより取得し、今後両社を統合していくことを発表した。10月1日付けでイーライセンスの社長にAMP社長の阿南雅浩氏が就任している。統合時期や統合後の社名などは、「できるだけ早く手続きを進めたい」(阿南氏)としているが、詳細の時期は未定だ。
音楽著作権管理業界は、長らく日本音楽著作権協会(JASRAC)の一社独占状態にある。1939年に国の指導監督の下で音楽著作権を管理する団体として設立されて以来、その地位は揺るぎないものとなっている。2001年の法改正により、著作権管理団体の事実上の民間参入が可能となり、イーライセンスやJRCといった企業が出てきたものの、現時点で著作権収入額はそれぞれJASRACの1%。両社併せても2%程度で、残り98%は未だにJASRACが独占している状況だ。
一方、音楽作成や配信におけるデジタル化が進む中、1社独占時代の名残で「いまだ法外な包括契約料が発生している」という声も少なくない。
AMPは今回の事業統合で何を狙うのか。AMPとイーライセンス両社の社長である阿南雅浩氏と、JRCの荒川祐二社長に話を聞いた。
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