宇宙から降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を使って東京電力福島第1原発2号機を調べた結果、原子炉内の核燃料が70%以上溶融している可能性が高いことが27日、分かった。名古屋大の研究チームが調査結果をまとめた。
調査はミュー粒子を観測できる特殊なフィルムを使った観測機材を2号機に設置し、原子炉圧力容器の周辺を透視。炉心溶融していない5号機での観測結果との比較などにより、2号機の炉内燃料の70~100%が溶融している可能性が高いことが確かめられた。
圧力容器底部の観測精度は低いため、溶融した燃料が圧力容器内にとどまる割合は現時点では判断できないという。
http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015092701001307.html