トルコはこれまで「(分離独立を求める)自国のクルド人勢力を抑えるため、イスラム国とひそかに協力している」(トルコ野党関係者)といわれ、国際的に非難を浴びてきた。国境管理を厳しくしないのも、外国人戦闘員の流入経路にするためだと指摘されてきた。状況が変わったのは、南東部スルチで20日に発生した同組織の関与が疑われる自爆テロだ。死者32人の多くは、同組織に破壊されたシリア北部のクルド人の町、アインアルアラブ(クルド名コバニ)復興のためトルコ各地から集まった大学生。クルド人勢力はシリア北部で台頭しており、警戒するトルコ政府が「クルド人勢力に恐怖心を与えようとするイスラム国のテロを黙認した」との指摘が出るなど批判が高まった。
http://www.sankei.com/world/news/150724/wor1507240031-n1.html