メールで誘われて中国を訪れ、覚せい剤を隠した荷物を日本に運んだとして、愛知県警は16日までに、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)容疑などで札幌市南区川沿四条、自営業後藤正人容疑者(59)と熊本市西区花園、無職下田尉二容疑者(54)を逮捕した。後藤容疑者は「薬物が入っていると思わなかった」と容疑を否認し、下田容疑者は認めているという。
県警薬物銃器対策課によると、2人は面識がなく、いずれも「資金提供するので中国に来て」などと英語で書かれたメールがパソコンに届いて渡航。それぞれ現地で会った人物から金を受け取る約束をした後、荷物を渡されたと説明している。
運ばれた覚せい剤は計約10キロ(末端価格約7億2400万円)で、税関職員が発見した。日本に到着後、渡す相手を指示される予定だったという。同課は同じ密輸組織が関与したとみている。