【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)は17日、ギリシャへの新たな金融支援の実行で原則合意した。そのための手続きに入る。支援開始が正式決定するのは8月になる見通しで、それまではギリシャに71億6千万ユーロ(1兆円弱)の「つなぎ資金」を緊急融資することも決めた。ギリシャに強硬姿勢をみせてきた最大の債権国ドイツが同日の連邦議会で金融支援を賛成多数で承認したことを受けた措置だ。新支援の実現に向けた調整が本格化することになる。
メルケル独首相は支援承認が決まる前の連邦議会での演説で、議会が承認しなければ「秩序だったギリシャの一時的なユーロ離脱でなく、予測不能な混沌状態に陥る」と指摘。「(支援の実行は)ギリシャのためだけでなく、強い欧州、強いユーロ圏のためでもある」と支援に理解を求めた
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM17H7C_X10C15A7FF2000/