エアゾール缶及び簡易型ガスこんろ燃料ボンベ(以下「エアゾール缶等」という。)による火災は過去5年間で862件発生していますが、平成22年から年々減少傾向にあり、平成24年では前年に比べ37件減少の118件となりました(図1)。
平成24年中のエアゾール缶等により火災に至った主な原因で最も多いのは、最後までガスを使い切らずに、ごみとして捨てられたエアゾール缶等が、清掃車の荷箱内で圧縮された際に残存ガスが噴出し、ごみを圧縮時に発生した火花が引火し火災となるもので52件発生し、過去5年間では494件発生しています。(表1)。
平成24年のエアゾール缶等による事故は20件で、前年に比べ11件の増加となりました。事故に至った原因で最も多いのは、穴あけ(廃棄するためにエアゾール缶等に穴をあける行為)によって残存ガスが噴出し、近くにあったガスコンロ等の炎が引火しやけどを負うなどの事案で10件発生し、過去5年間では33件発生しています(表2)。
また、火災の死傷者は過去5年間で295人発生し、中等症(生命の危険はないが入院を要するもの)以上のけがを負った人が4割以上を占めており、顔や腕などにやけどを負っています。(表3、表4)