国際金融市場での影響力拡大を狙う中国が、国際通貨基金(IMF)の準備資産の算定基準となる通貨に人民元を加えるよう働き掛けを強めている。焦点となるのは元の自由化の度合い。IMFのライス報道官は「中国の当局と審査手続きを進めている」と明らかにしており、結論は今年秋にも発表される見通しだ。
「特別引き出し権(SDR)」と呼ばれるIMFの準備資産は、加盟国(188カ国)に出資比率に応じて配分され、外貨と交換できる。金融危機などに備えて各国が蓄える外貨準備を補完する役割がある。現在は、米ドル、日本円、英ポンド、ユーロの4通貨を基準に算定。構成通貨は5年ごとに見直され、今年がそれに当たる。
ソース
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015053000196