米商務省が29日発表した2015年1〜3月期の実質GDP(国内 総生産)改定値は、季節調整済み年率換算で前期比0.7%減となり、速報値の0.2%増 から下方改定された。ドル高を背景に輸入が拡大方向に修正されたほか、在庫が下方修正されたのが主な要因。マイナスとなるのは14年1〜3月期(2.1%減)以来1年ぶりで、 景気の大幅な鈍化が示された。ただ、市場予想(ロイター通信調べ)の0.8%減はわずかに上回った。
米連邦準備制度理事会(FRB)は事実上のゼロ金利の年内解除を視野に、景気動向を注視している。1〜3月の景気減速は寒波など一時的な要因によるもので、今後は回復に転じるとの判断を示しており、6月16、17両日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げに向けて慎重に経済情勢を見極めるとみられる。
GDPの約7割を占める個人消費は1.8%増(速報値1.9%増)と小幅下方修正され た。一方、設備投資は2.8%減(同3.4%減)と上方改定されたものの、09年第4四半期(3.6%減)以来の落ち込み。住宅投資は5.0%増(同1.3%増)と上方修正された。
ソース
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015052901021