韓国の朴槿恵大統領は20日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長と会談し、明治日本の産業革命遺産の世界文化遺産登録に関し、「日本が、一部施設で非人道的な強制労働が行われた歴史を無視したまま、登録申請することは、世界遺産条約の精神に反し、国家間の不必要な分裂を招く」と批判した。大統領府が発表した。
これに対し、ボコバ氏は、日韓の対話を促す考えを示した上で、世界遺産委員会委員長に朴大統領のメッセージを伝えると応じた。
同問題に関しては、尹炳世外相も19日にボコバ氏に同様の立場を伝えている。
また、朴大統領は潘基文国連事務総長とも会談。潘氏は、北朝鮮が開城工業団地訪問の許可を取り消したことについて「国連に対して立場を覆すのは例がない」として深い遺憾を表明。ただ、「適切な時期に再び訪朝を目指す」と述べた。
さらに潘氏は「北朝鮮のミサイル発射は国連安保理決議の精神に反する」と批判。「北朝鮮は国際社会と協力し、住民生活の改善に向けた努力に集中すべきだ」と語った。
ソース
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2015052001020