雨不足で野菜高騰、卸値キャベツ8割高・ハクサイ3倍
野菜の高値が続いている。東京・大田市場では千葉産キャベツの卸値が10キロ1500円前後と前年同時期に比べ8割高く、茨城産ハクサイも15キロ2400円前後と同3倍以上になっている。農林水産省が19日発表した野菜小売価格緊急調査(11~15日)でも、キャベツが平年比85%高など、調査対象の4品目すべてが平年を上回った。
全国的に4月に日照不足が続いたが、5月に入り一転して雨不足となり、生育不振が価格を押し上げていることが要因。キャベツやダイコンの主力産地の千葉で雨不足で生育が遅れ、出荷量が増えてこない。キャベツは「大手スーパーが連休明けにセールをしたことで、品薄感が強まった」(青果物販売会社のエル・ワイ産業=東京・大田)との指摘もある。
先週以降は台風の影響などで雨が降った産地があるものの、「出荷が増えるかは今週の雨の降り方次第」(JA全農ちば)と今後の生育動向はまだ不透明だ。ハクサイも高い。漬物やカット野菜といった加工向けに需要があり、出荷が細ると高値になりやすい。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDJ19H1U_Z10C15A5EA2000/
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