【ソウル=豊浦潤一、白川義和】ケリー米国務長官は18日、韓国の朴槿恵パククネ大統領、尹炳世ユンビョンセ外相との会談で、日韓関係改善を望む米国の立場を強調し、歴史問題を巡る朴政権の硬直的な姿勢の変化を求めた。
韓国側は、安全保障や経済分野での対日協力を歴史問題と切り離して進める「2トラック方式」で関係改善の姿勢をアピールできると踏んでいたが、いわゆる従軍慰安婦問題でも早期解決に動くようクギを刺され、朴大統領の6月中旬の訪米を前に、日本との懸案解決へと動かざるを得ない状況に追い込まれた。
訪米前に切れるカードとして、日本側が招請している尹外相の訪日があるが、日本が先に譲歩すべきだという姿勢は変わらない。尹氏は韓国紙・中央日報に対し、慰安婦問題での進展が訪日の条件という立場を示唆。日中韓首脳会談の開催も「今年後半の最大の目標」と述べ、急いでいない考えも示した。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150519-OYT1T50031.html?from=tw