東北電力女川原発2号機(宮城県女 川町、石巻市)で東日本大震災後の設備点検記録に4188件の不備が見つかった問題で、東北電は13日、同様の不備が1、3号機でも計474件あったと発表した。原子力規制委員会に同日報告した。
内訳は、1号機が102件、3号機が372件。このうち22件は構造的に存在しない部位を点検したと記載したり、記録様式の表記名と異なることを理由に点検すべき機器を見過ごしたりしていた。
軽微な不具合の原因を分析した上で補修する「不適合管理」の不徹底は36件、記載漏れの見逃しは274件だった。東北電は「設備の安全性に問題はない」と説明した。
この問題では、昨年10月に規制委が保安規定違反と判定。東北電はことし3月、チェック体制を強化する再発防止策を発表した。記者会見した小笠原和徳原子力部運営課長は「真摯(しんし)に反省して対策を確実に実行し、品質保証活動を強化する」と話した。
ソース
http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150514_13003.html